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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

信州へ

信州へ

旅行期間:平成16年9月16日~19日
訪問標的:JR東日本・長野支社の軟券、松本電鉄、上田交通

【プロローグ】

松本方面で所用が発生。これはまたとないチャンスということで、松本電鉄やJR東日本の軟券をからめて行程を組むことにしました。また、19日(日)は嫁さんが友人の結婚式に出席するということで19日夜に帰宅すれば良いことが判明。ひさかたぶりに3泊4日の私にしては長い旅程を組むことができるようになりました。

【1日目】

この日は所用&移動がメインで、体の空く夜に新島々を訪問できればラッキーという感じです。「しなの」に乗るべく近鉄で名古屋駅を目指します。中川から名古屋まで乗車した特急は2階建てでなかなか幸先がよろしいです。
今回利用する「しなの」は大阪発のため、名古屋発ぎりぎりの時間まで入線してきません。名古屋始発の列車にしようかとも考えたのですが、用事の時間が決まっており、1時間早く家を出るのもしんどくこの列車で塩尻へ向かいます。今は行楽シーズンにあたるのか、この特急の利用率がいつもよろしいのか、車内はなかなか盛況で早い目に指定をとっておいてよかったと思わせられます。過去に信州ワイド周遊券を利用して信州を旅した際はまだ381系が活躍していた時代で、平日のガラガラの便に快晴の車窓を楽しんだことが思い出されます。
11時名古屋発ですので少し早いのですが、名古屋駅で買い求めた味噌カツ弁当で昼食とします。ふたの裏に「こう食べるのが通だ!」という案内が印刷されていてなかなか楽しめます。お味もよろしく、気分良く歩を進めます。途中、寝覚めの床通過時にはその旨のアナウンスがあり、初めてまともに見ました。昔、鈍行で塩尻から名古屋へ抜けた際に、地元のおばあさんが「あれが駒ケ岳だよ」と教えてくれるのですが、もの分かりの悪い私はどれが「あれ」なのか察しがつかず分からずじまいだったことがあったりしました。
塩尻でこの列車には別れを告げ諏訪へ所用を済ましに行ってきます。用事を済ませた後、時間があったため諏訪湖畔を散策したのですが、間欠泉センターの横に足湯ができているのですね。昔は無かったような・・・。早速利用しようと思ったのですが、おお!なんということか!!温泉セット、と言っても手ぬぐいとバスタオルだけですが、を忘れてきているのでした。この後、浅間温泉かどこかの温泉に行くことになるかもしれず途中に買っていこうかと思ったのですが、いつもの「まあ、いいか」で先送りとなります。結局、今回は温泉には入らずじまいでした。別所温泉にも行くというのに・・・。
その後、今夜の宿をとってある松本へ。駅前のビジネスホテルで2泊お世話になります。一度荷物を置いて、おいしいそばを食べがてら新島々で硬券を買い求めようと思ったのですが面倒くさくなりホテル内の自販機でカレーを購入、晩飯としてしまいます。1日目はこれで終了。1件目の用事が済んだのでよしとしましょう。

【2日目】

今日は昼過ぎから甲府で用事があり、午前中に松本電鉄訪問、甲府へ移動、用事を済まし、再び松本へ戻るという日程を組んでいます。手持ちの白馬・諏訪ゾーンの周遊きっぷではゾーンからはみ出してしまうため、下諏訪~甲府の乗車券と上諏訪~甲府までの指定席を購入しておいてから松本電鉄へ。朝はゆっくりしたかったのですが、大庭駅の営業時間が朝は9時45分までのため8時に宿を出ます。
8時19分発の新島々ゆき電車はガラガラかと思いきや、学生さんでそこそこ席がうまっています。住宅地の間を走っている間に5分ほどで大庭到着。早速、硬券を購入。入場券、松本までの往復、小児松本まで、大小松本までを入手します。個人的に往復券が好きなので、往復券の存在がうれしいです。次の列車まで20分ほどだったのですが、係員のおばちゃんに椅子を勧められ世間話などしながら列車を待ちます。本当に親切な方にお会いすると元気が出てくるのでありがたいです。
朝からフレッシュな気持ちにしてもらって、新島々を目指します。今回は、以前に買い損ねたJR連絡の入手がメインなので、気合を入れて向かいます。山深くなってきたところで新島々到着。上高地へ向かうらしき観光客がたむろしており、私もその列に加わりたいところですが、昼には甲府へ着いておかねばなりません。さて、硬券の購入です。折り返しの列車までの時間が12分しかないので手際よく行きましょう。一般式A型は塩尻ゆきを、準常備は白馬ゆきとそれぞれいちばんその型で安い券を購入。他サイトさんで紹介されていた吉祥寺ゆきの券も素敵なのですが、なんせ金がありません。その他にバスの硬券をD型白骨温泉まで往復、B型前渕まで片道(150円)を購入。上高地までの往復は「記念券様式のものしか無い」とのことで断念。JR連絡口座の縮小と聞き、半ばあきらめていたJR連絡硬券を入手でき満足して次なる目的地、下新駅へ向かいます。
下新では入場券は無く、松本まで往復、信濃荒井まで片道を購入。下新駅の係員の方とも言葉を交わし、駐輪場になっているあたりに貨物の引込み線が昔はあったなど伺います。そこから再び新島々方面へ逆戻り。北新・松本大学前駅で入場券(「北新」表示に松本大学前ゴム印押し)、松本まで往復、片道大小を購入。新駅名表示の券が入手できたので満足です。これで松本電鉄は終了。めぼしいものは入手したはずです。
その後、松本から甲府へ。用事を済まして再び松本へ。20時近くだったためおとなしくホテルに引っ込んで、明日のプラン組み立てです。

【3日目】

もうすべてのじゃまくさい用事は昨日で済みました。今日からフリーです。松本駅前の宅配便営業所で土産等を先送りしてようやく身軽になれました。どこへ行こうかいろいろ迷ったのですが、とりあえず坂北駅で軟券類を入手しようということで篠ノ井線で坂北へ向かいます。連休のためかけっこう乗客があり、坂北から再び電車に乗る際は空席があるのかしらと心配になります。
坂北では、補充片道、補充往復(いずれも発駅印刷)、補充連続、岡谷・上諏訪ゆき大小、田沢ゆき大小(いずれも一般式)、篠ノ井・今井・松本・南松本・北松本ゆき大小、聖高原・(篠)西條ゆき小児、聖高原・(篠)西條ゆき大小(いずれも矢印式)、松本・南松本ゆき往復大人を購入。他の掲示板さんでは、出補が云々という情報が出ていたように思いますが、常備軟券をメインに据えていたのであえて聞きませんでした。評判の高い同駅ですが、さりげなく切符を入れる袋を添えてくれる心遣いがありがたいです。なぜか私が収集しているときには他の収集家が現れることは少ないのですが、このときは年配の方2人が小児の常備軟券を記念にと求めていました。
さて、隣の西條駅に行けば金額式の常備軟券があるのですが、もうこの時間の篠ノ井線が1時間に1本しかなくまた1時間次の電車まで待つことになります。それも面倒だし、夕方に乗る予定の「しなの」まで時間があるので上田に進路をとり上田交通を訪問することにします。
午後は雨との予報でしたが、昼前の今はなかなか天気がよく姨捨の風景もきれいに見渡すことができます。山を下って篠ノ井でしなの鉄道に乗換え。辣腕社長が話題になった同社ですが、車内ドア上に小型モニターが付いていたりして「ほほお」と思わせられます。特に社員のサービス向上を見ることなんてないのかなと思っていましたが、途中、戸倉だったかでおばあさんに「着きましたよ」と車掌が告げに来ていました。乗車前に聞かれていたのか、なかなか親切です。
上田は2度目の訪問なのですが、前の記憶がまったくなく高架になって真新しいとかいった感傷にひたることもできません。早速、上田では入場券、大学前ゆき往復、上田原ゆき小児(運賃訂正あり)、上田原ゆき大小、別所温泉ゆき大小を購入。大小を2種類購入したのは深い意味はなく、最安区間のみならず全線区間を含んだ別所温泉までの券も欲しいなあと購入しただけです。
ここからは往復フリー切符を利用して別所温泉へ向かうのですが、往復フリーの意味がよくわからず聞いてみたところ、上田を出発後もう一度上田へ戻ってくると券片が回収されるということらしいです。私の場合は、行ったり来たりすることもなく下之郷とどこかの駅で途中下車するだけなので問題はないでしょう。
路線の存廃問題に揺れていると聞いていたので人もまばらな車内を想像していたのですが、帰りに新幹線の話をしているところから関東方面かららしい観光客や地元のお客さん、学生さんでそこそこ席がうまって出発。電車はたんたんと田園地帯を走り、途中古そうな駅舎をいくつか見ながら別所温泉駅着。が、駅に着くとカメラを持った人がわんさかとおり、なにかの撮影ツアーなのでしょうか。モデルさんも同行しているらしく、カメラマン数人から自動券売機で切符を買う仕草を要求されていたりします。騒ぎがおさまるまで待とうとベンチに腰かけていたら、駅舎内の様子を撮る人らがでてきたため、あわてて駅舎外へ退散。私も駅舎の写真を撮ったりします。
今回はというか、今回もきっちり予定をたてていないのでここからの旅程がざっくばらばらです。古い駅舎を見てみたいということで、隣の八木沢まで歩いて行くことにします。八木沢では古い駅舎を愛でながら列車待ち。静かな駅にたたずむのも良いものです。
上田ゆきの列車を下之郷で降ります。駅舎はどこかと探すと、駅ホーム上の待合の中に切符売場兼乗務員詰所のようなところがありました。ここには小児の券に両矢式の券があったのですが運賃変更印があるので他に同種の券があるか尋ねたかったのですが、聞きそびれてしまいました。
この後、上田へ戻り、長野から「しなの」号の客となり名古屋で1泊して自宅へ帰りました。

今回の旅は、懸案事項を結構かたづけたので満足ですが相変わらず移動範囲が広く、移動に結構時間を取られてしまい、その地域をゆっくり見たりすることをしていないことに不完全燃焼を感じます。次回の旅はもう少し違った感じにしたいと思いながら、次の収集行に思いを馳せるのでした。

《おしまい》



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